お子さんがゴルフを始めるとなると、まず悩むのがクラブ選びです。大人用を短く持たせればいいのか、専用のジュニアクラブが必要なのか。そもそも何を基準に選べばいいのか分からない、という声はとても多く聞きます。ジュニアクラブは大人用の縮小版ではなく、軽さ・長さ・重心設計が子どもの体格とスイングに合わせて作られた別物です。合わないクラブで練習を続けると、余計な力みや変な癖がついてしまうこともあります。この記事では、身長別の長さの目安から、軽量シャフトが必要な理由、成長に合わせた買い替えのタイミング、中古やレンタルの活用法まで、ジュニアクラブ選びで押さえておきたいポイントを順番に整理しました。
この記事でわかること
- ジュニアクラブは大人用の「小さい版」ではない
- 身長で選ぶクラブの長さの目安
- 軽量シャフトが必須な理由
- 買い替え頻度と成長への対応
- 中古・レンタルという選択肢
- ジュニアクラブを選ぶ6つのチェックポイント
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ジュニアクラブは大人用の「小さい版」ではない
大人用クラブを短くカットすれば子どもでも使える、と考える人がいますが、これはあまりおすすめできません。大人用クラブはヘッドもシャフトも大人の筋力とヘッドスピードを前提に設計されているため、単純に長さを詰めただけでは重すぎて振り切れず、フォームが崩れる原因になります。ジュニア専用モデルは、ヘッドを軽量化し、シャフトも子どもの非力さに合わせてしなりやすく作られており、同じ「短いクラブ」でも中身はまったく別物です。
特に始めたばかりの子どもは、まだ体幹や上半身の筋力が発達していません。重いクラブを無理に振ろうとすると、手首や肩だけで振る「手打ち」の癖がついてしまい、後々スイングを直すのに苦労することになります。逆に、体格に合った軽いクラブであれば、体全体を使う自然なスイングが身につきやすいとされています。
また、ジュニアクラブは価格も大人用より抑えられているモデルが多く、成長に合わせて買い替える前提で設計されています。最初から高額な1本を買うより、まずは体格に合ったセットで始めて、身長が伸びたら次のサイズに移行する、という考え方が基本になります。
この記事のスタンス
ジュニアクラブは体格や筋力の個人差が大きく、身長だけで完全に決まるものではありません。以下の目安はあくまで一般的な基準として紹介し、可能であれば店舗で実際に構えさせてから選ぶことをおすすめします。
身長で選ぶクラブの長さの目安
ジュニアクラブは多くのメーカーが身長帯ごとにモデルを分けて展開しています。年齢はあくまで参考で、実際の体格(特に身長)を基準に選ぶのが基本です。以下は主要メーカーのジュニアラインでよく採用されている区分の目安です。
■ 身長100〜120cm前後(目安3〜6歳)
ゴルフを始めたばかりの年齢層向け。クラブ本数は3〜4本程度の少数構成が多く、まずは振る楽しさを覚えることが目的の設計です。ヘッドも軽量で、力の弱い子どもでも空振りせず当てやすいよう作られています。
■ 身長110〜130cm前後(目安5〜9歳)
本格的にスイングの形を覚え始める年齢層。ドライバー・アイアン・パターなど基本的な番手が揃った4〜7本程度のセットが中心になります。この段階から、ゴルフ場での実践的な練習を意識したセット構成が増えてきます。
■ 身長130〜150cm前後(目安9〜13歳)
小学校高学年〜中学生前後の体格に合わせた設計。ユーティリティやウェッジも加わり、6〜9本程度のセットが標準的です。大人用に近い番手構成になり、コースデビューを見据えた練習に対応しやすくなります。
■ 身長150cm以上
この身長帯になると、大人用のレディースクラブやジュニア最上位モデルが選択肢に入ってくることもあります。メーカーによって切り替えの目安が異なるので、店舗で実際にクラブを構えさせ、無理なく振れるかを確認してから判断するのが安全です。
長さだけでなく重さも確認する
同じ身長帯向けのモデルでも、メーカーによって総重量やヘッドの大きさは異なります。カタログの長さだけで判断せず、可能であれば店頭で実際に持たせて、振り切れる重さかどうかを確認してください。
軽量シャフトが必須な理由
大人用クラブと違い、ジュニアクラブでは「軽さ」がほぼ最優先の設計項目になります。子どもは筋力もヘッドスピードも大人よりずっと低いため、シャフトが重いとクラブを振り切れず、タイミングも身につきません。市販のジュニアクラブの多くがカーボンシャフトを採用しているのは、軽さと振り抜きやすさを両立させるためです。
カーボンシャフトはスチールに比べて軽量で、しなりも柔らかめに作られていることが多く、非力な子どもでもヘッドスピードを出しやすいとされています。EXSAR for JRやXJ JUNIOR CARBONなど、各メーカーがジュニア専用に開発したシャフトを純正採用しているモデルも多く、こうした専用設計品を選んでおけば重さの面で失敗しにくくなります。
グリップの太さも見落とされがちなポイントです。子どもの手は小さいため、大人用のグリップをそのまま使うとしっかり握れず、余計な力みにつながります。ジュニア専用モデルは、グリップ径も手の大きさに合わせて細めに作られているのが一般的です。
買い替え頻度と成長への対応
ジュニアクラブでいちばん悩ましいのが、いつ買い替えるかというタイミングです。子どもの成長スピードは個人差が大きく、半年で身長が大きく伸びることもあれば、しばらく変わらないこともあります。頻繁に買い替えるのは負担が大きい一方、体に合わないクラブを使い続けるのもスイングの妨げになります。以下のサインが出てきたら、買い替えを検討するタイミングです。
一般的な目安として、体格の変化が大きい小学生の時期は1〜2年に一度、中学生以降でペースが落ち着いてきたら2〜3年に一度、といった買い替えサイクルで考えている家庭が多いようです。ただし本格的にジュニア競技を目指す場合は、体格の変化に合わせてもっと短いサイクルでの見直しが必要になることもあります。
なお、上達が早い子どもの場合、体格が合っていても「物足りなさ」を感じてクラブを卒業したくなることもあります。これはスイングが安定してきたサインでもあるので、単純な身長の目安だけでなく、本人の上達度合いも判断材料に加えるとよいでしょう。
- 1アドレスした姿勢を横から見る。クラブが短すぎると極端な前傾になり、長すぎると猫背のように背中が丸まった姿勢になります。不自然な姿勢になっていないか確認してください。
- 2グリップの位置を確認する。クラブを構えたとき、グリップエンドが体から大きく離れている、あるいは近すぎる場合は、長さが合っていないサインです。
- 3素振りでヘッドの走りを見る。クラブが重すぎると、切り返しで詰まったような窮屈な振り方になります。逆に軽すぎると、コントロールできずに振り回されているように見えます。
- 4本人の「振りやすさ」の感覚を聞く。子ども自身が「重い」「短く感じる」と口にするようになったら、それも立派な判断材料です。無理に我慢させず、早めに見直しを検討してください。
- 5身長を定期的に記録する。3ヶ月に一度など決まったタイミングで身長を測っておくと、メーカーの推奨身長帯を超えたタイミングが把握しやすくなります。
中古・レンタルという選択肢
ジュニアクラブは成長とともに短い期間で買い替えが必要になるため、毎回新品を揃えると出費がかさみます。ここで有効なのが、中古クラブとレンタルの活用です。特に「まだ本格的に続けるか分からない」という段階では、いきなり高額な新品を揃えるより、まず中古やレンタルで試してみるのが合理的な選択になります。
■ 中古ジュニアクラブ
ジュニアクラブは使用期間が短いまま手放されることが多く、状態の良い中古品が見つかりやすいカテゴリーです。ゴルフパートナーやGDOなどの中古クラブ専門店では、ジュニア向けのカテゴリーが用意されており、身長・年齢の目安から絞り込んで探せます。新品の半額以下で見つかることも珍しくありません。
■ レンタルクラブ
ゴルフスクールや練習場によっては、ジュニア向けのレンタルクラブを用意しているところがあります。「まだ続けるか分からない」「体格がすぐ変わりそう」という段階では、購入前にレンタルで試して、本人が続けたいと思うか見極めるのも一つの方法です。
■ お下がり・譲り受け
兄弟姉妹や、周りでゴルフをやっているジュニア仲間からのお下がりも有力な選択肢です。ただし、シャフトの硬さやグリップの状態が体格に合っているかは別問題なので、譲り受けたクラブでも一度は店舗でフィッティングの相談をしておくと安心です。
中古を選ぶときの注意点
ジュニアクラブの中古は、フェースの傷やグリップの劣化よりも「長さとシャフトの硬さが今の体格に合っているか」を優先して確認してください。安いからといって身長の合わない中古を買ってしまうと、結局すぐに買い替えが必要になり、かえって出費がかさむこともあります。
ジュニアクラブを選ぶ6つのチェックポイント
ここまでの内容を踏まえて、実際に選ぶときに確認したい項目を整理します。カタログや商品ページで確認できる範囲の情報に絞りました。すべてを完璧に満たす必要はなく、特に長さと重さは優先度を高めに考えてください。
■ 身長と長さの適合
メーカーが公表している対象身長の範囲に、今の身長が収まっているかを最優先で確認します。範囲の下限に近いなら少し長め、上限に近いなら次のサイズも視野に入れて検討するとよいでしょう。
■ シャフトの素材と硬さ
基本的にはカーボンシャフトのジュニア専用設計を選んでおけば大きな失敗はありません。フレックス表記がある場合は、そのメーカーのジュニア向け基準に沿ったものかを確認してください。
■ セット本数と番手構成
始めたばかりなら3〜4本の少数構成でも十分です。コースでのラウンドを意識する段階になったら、ドライバー・ユーティリティ・アイアン数本・ウェッジ・パターが揃った本格構成を検討します。
■ キャディバッグ付きかどうか
ジュニアセットの多くは専用サイズの軽量キャディバッグが付属しています。大人用バッグは子どもには重く扱いにくいため、セットに付属しているものをそのまま使うのが基本です。
■ 価格と買い替え前提のコスト感
短いサイクルで買い替える前提のカテゴリーなので、1本あたりの単価より「このサイズをどれくらいの期間使えそうか」で費用対効果を考えるのが現実的です。
■ 本人の「振りやすい」という感覚
カタログスペックがすべて合っていても、本人が窮屈さや重さを感じているなら合っていない可能性があります。可能な限り、購入前に店頭で実際に構えさせて、素直な感想を聞くことをおすすめします。
実在メーカーのジュニアゴルフセット3選
ここでは、大手メーカーが展開している現行のジュニア向けクラブセットを3つ紹介します。価格帯・番手構成・対象身長がそれぞれ異なるので、お子さんの体格と予算に合わせて比較してみてください。いずれも各メーカーがジュニア専用に設計したシャフト・ヘッドを採用したモデルです。
3本とも「ジュニア専用に設計されたシャフト・ヘッド」という前提は共通していますが、番手数と価格帯に差があります。まず気軽に始めたいならブリヂストンのシンプルな7本構成、コースでのラウンドまで見据えるならミズノの9本組、仕様の細かさとブランドを重視するならキャロウェイ、というのが大まかな選び分けの目安です。
価格・在庫・対象身長は変動することがあります。購入前には必ず商品ページで最新の情報をご確認ください。可能であれば、購入前に店舗で実際に構えさせてから決めることをおすすめします。
■ スペック比較表
| 商品 | ブリヂストンゴルフ B-Jr ジュニアクラブセット Ty… | ミズノ ジュニア JM01 140タイプ ゴルフクラブ … | キャロウェイ XJ-3 ジュニアセット 7本セット(身長… |
|---|---|---|---|
| 参考価格 | 42,900円 | 77,000円 | 92,400円 |
| 対象身長・年齢目安 | 身長130〜150cm、9〜13歳目安(Type130は身長110〜130cm、5〜9歳目安) | — | — |
| 本数 | 7本セット(1W/FW/UT/7I/9I/SW/PT)+キャディバッグ | 9本組(W1/FW5/UT5/I7〜9/PW/SW/PT)+キャディバッグ | 7本セット(DR/FW/UT/I#7/I#9/SW/PT)+専用キャディバッグ・ヘッドカバー |
| ヘッド設計 | ボールを構えやすいアライメントデザイン、正しいアドレスをサポートするソール形状 | — | — |
| シャフト | 商品ページ参照(ジュニア向け軽量設計) | EXSAR for JR カーボンシャフト(ミズノジュニア専用設計) | XJ JUNIOR CARBON(フレックス:UNI-FLEX) |
| 参考価格 | 42,900円 | 77,000円 | 92,400円 |
| 対象身長目安 | — | 身長140cm前後を基準に設計(他サイズ展開は商品ページ参照) | — |
| ブランド | — | ミズノ | — |
| 対象身長 | — | — | 130cm〜150cm |
| ヘッド | — | — | ドライバー:チタン/その他:ステンレス |
| ロフト角 | — | — | DR/17° FW/19° UT/27° I#7/36° I#9/42° SW/52° |
| クラブ長 | — | — | DR/39.5inch〜PT/30inch(番手ごとに商品ページ参照) |
| 発売 | — | — | 2026年モデル・日本正規品 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
買った後に気をつけたいこと
新しいクラブが届いたら、いきなり練習場やコースに連れて行く前に、まず自宅やゴルフスクールで構えさせて長さと重さの感触を確認しておきたいところです。特に初めてのクラブの場合、本人が慣れるまで多少ぎこちない振り方になるのは自然なことなので、最初の数回で判断しすぎないようにしてください。
ジュニアクラブは、大人用のクラブ選びのように「これで完成」というものではなく、成長に合わせて何度か見直していくのが前提のカテゴリーです。合わなくなったサインを早めに見つけて、無理なく次のサイズへ移行してあげることが、結果的にお子さんの上達を後押しすることにつながります。
- 1キャディバッグを背負わせて重さを確認する。クラブとバッグの合計重量が本人にとって無理のない範囲かをチェックします。
- 2素振りを何度かさせて、窮屈そうな振り方になっていないか観察する。詰まったような振りが続くようなら、重さかシャフトの硬さが合っていない可能性があります。
- 3実際にボールを打たせてみて、当たりの感触を聞く。「振りやすい」「思ったより飛ぶ」といったポジティブな反応があれば、サイズはおおむね合っていると考えられます。
- 43ヶ月に一度を目安に身長を記録し、メーカーの推奨身長の範囲内に収まっているか継続的に確認する。
- 5クラブに慣れてきたら、スイング動画を撮って振り方の変化を記録しておくと、次のサイズへ切り替えるタイミングの判断材料にもなります。UNIT-GOLFのようにスイング動画を解析できるサービスを使えば、体の使い方の変化を客観的に確認しやすくなります。
無理に長く使わせない
「まだ使えるから」と身長に対して明らかに短いクラブを使わせ続けると、窮屈なフォームが癖になってしまうことがあります。多少もったいなく感じても、体格に合わなくなったら早めに次のサイズを検討してください。
よくある質問
Q大人用クラブを短くカットして子どもに使わせてもいいですか?
Aあまりおすすめできません。大人用クラブは大人の筋力を前提にヘッドやシャフトが設計されているため、単純に長さを詰めても重すぎて振り切れないことが多く、フォームが崩れる原因になります。ジュニア専用モデルは重さ自体が子ども向けに作られているので、専用モデルを選ぶほうが無難です。
Qジュニアクラブは何歳から使わせるべきですか?
A年齢よりも本人がクラブを振ることに興味を持ったタイミングが目安です。多くのメーカーが身長100〜120cm前後(3〜6歳目安)向けのモデルを用意しているので、興味を持ち始めたら軽量な少数本セットから試してみるとよいでしょう。
Qクラブは何本セットを選べばいいですか?
A始めたばかりなら3〜4本の少数構成で十分です。振る楽しさを覚える段階では番手の多さより、軽さと振りやすさを優先してください。コースでのラウンドを意識するようになったら、6〜9本程度の本格構成を検討するとよいでしょう。
Qどのくらいの頻度で買い替えが必要になりますか?
A体格の変化が大きい小学生の時期は1〜2年に一度、中学生以降でペースが落ち着いたら2〜3年に一度、というサイクルで考えている家庭が多いようです。ただし成長の個人差が大きいので、身長を定期的に記録し、メーカーの推奨身長帯を超えたタイミングで見直すのが確実です。
Q中古のジュニアクラブを選ぶときの注意点はありますか?
Aフェースの傷やグリップの劣化よりも、まず今の身長・体格に長さとシャフトの硬さが合っているかを優先して確認してください。安さだけで身長の合わない中古を選ぶと、結局すぐに買い替えが必要になり、かえって出費がかさむことがあります。
Qレンタルクラブと購入、どちらから始めるべきですか?
A本人が続けるかどうかまだ分からない段階では、ゴルフスクールや練習場のレンタルクラブから試すのも合理的です。続ける意思がはっきりしてきたら、体格に合ったセットを購入して本格的に取り組む、という順番で考えると無駄が少なくなります。
Qクラブが合っていないサインには、どんなものがありますか?
Aアドレス時の姿勢が極端に前傾または猫背になっている、素振りで詰まったような窮屈な振り方になっている、本人が「重い」「短く感じる」と口にするようになった、といったサインが挙げられます。いずれかに当てはまったら、身長を測り直してサイズの見直しを検討してください。
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